診察について
診察内容
皮膚科
よく痒がるようになったり、よく見ると皮膚が赤くなっていたりしませんか?
これらの症状は、治療が必要かもしれません。お早めにご相談ください。
よく見られる症状
- 舐める、掻く、かじる、むしる
- 脱毛、ふけ、体が臭い、べとべと、カサカサ、ぶつぶつ、点々、グチュグチュ
- 皮膚が赤い、黒い、白い
- 出来物、腫れ
消化器科
消化器系は口から肛門まで続く管状の器官で、食べ物を摂取したり、摂取したものを栄養素に分解したり、栄養素を血液中に吸収する、消化しにくい残りの部分を体から排泄するという大切な働きをしています。
食欲が変化したり、嘔吐、下痢をする場合はお早めにご相談ください。
よく見られる症状
- 食欲が変化してきた、痩せてきた
- 嘔吐、えずく、血が混じる
- 下痢、軟便、しぶり(何回も力む)、血が混じる
- 便が黒い、白い
- お腹が膨れてきた
呼吸器・循環器科
呼吸器は鼻から肺までの空気の通り道で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺で構成されています。
循環器は、血液やリンパ液などの体液を循環させるための器官の総称で、心臓と血管、リンパ管で構成されています。
高齢犬、高齢猫に多い症状ですが、若齢犬、若齢猫でも気を付けなければいけません。
品種によってかかりやすい病気も様々ですので、心配なことがあればお気軽にご相談ください。
よく見られる症状
- 咳をする、ハカハカする、ゼーゼーする、呼吸が早い、口を開けて呼吸をする
- 遊びたがらなくなった、寝てばかりいる、疲れやすい
- お腹が張っている、ふらつく
内分泌科
体内の様々な臓器でホルモンが作られており、そのホルモンの異常により生じる病気に対して治療を行います。代表的な内分泌の病気として糖尿病、副腎皮質機能亢進症、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能亢進症等があります。
糖尿病は主に高齢のワンちゃんやネコちゃんがかかりますが、病気によってはワンちゃんだけが発症するものや、ネコちゃんだけが発症するものもあります。
様子がおかしいなと思った場合は、受診をおすすめします。
よく見られる症状
- 水をたくさん飲む
- おしっこが多い
- 食欲がありすぎる
- お腹が膨れてきた
- 脱毛が見られる
- 痩せてきた
- ハカハカする
泌尿器科
泌尿器とは、尿を作り出し、体外に排出する器官のことを指します。
腎臓は血液から老廃物や毒素をろ過して綺麗にする臓器のため、非常に重要な役割を果たしています。
ネコちゃんは元々砂漠で暮らしていた生き物のため、水をあまり飲みません。そのため泌尿器系の病気が多く、慢性腎臓病や膀胱炎、尿路結石などになりやすいとされています。ワンちゃんも慢性腎臓病や膀胱炎、尿路結石になるため、日常生活の中で飼い主がしっかりと観察する必要があります。
よく見られる症状
- 水をたくさん飲む
- トイレに何回も行く、トイレの時に鳴く
- おしっこが出ていない、量が増えた、量が減った
- おしっこの色が赤い、濃い、薄い
- お尻の方をよく舐める
腫瘍科
ワンちゃんとネコちゃんの良性腫瘍は、手術による切除が一般的な治療法です。
悪性腫瘍は、リンパ腫、肥満細胞腫、乳腺腫瘍、悪性黒色腫などがあり、手術や抗がん治療、放射線療法、代替治療などを組み合わせて治療していきます。
ネコちゃんはそれらに加え扁平上皮癌がよくみられ、ワンちゃんと同様に手術や抗がん治療、放射線療法、代替治療などを組み合わせて治療していきます。
治療は、個々の状態に合った治療を選択するようになります。
気になるしこりやできものなどをみつけた場合は、お気軽にご相談ください。
よく見られる症状
- しこり、できものができた
- お腹が張っている
- 出血が見られる
- 嘔吐、下痢
歯科
ワンちゃんやネコちゃんの口が臭いと思ったことはありますか?
与えているエサのせいで臭うのだろうと放置していると、口内環境が悪化し、歯を失う可能性があります。
ワンちゃんやネコちゃんは虫歯になりにくいですが、歯周病や口内炎にはなりやすいため、注意が必要です。
よく見られる症状
- お口が臭い
- 歯茎が赤い
- よだれが多い
- お口を痛そうにしている、食欲がない
- 食べにくそう
整形外科
整形外科では、運動器官を構成する組織である骨、関節、筋肉、神経などの病気の治療を行っています。
ワンちゃんやネコちゃんに多いのは骨折、膝の疾患、股関節の疾患、椎間板疾患です。
普段の様子と違った歩き方、立ち方、姿勢の場合は関節や筋肉、神経などに異常がある場合があります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
よく見られる症状
- 跛行(はこう)※がみられる
- 段差を嫌がる、昇ったり降りたりできない
- 歩くのが遅くなった
- 震える
- 姿勢がいつもと違う
跛行(はこう)…かばうように歩いたり、足をひきずったりする異常な歩行のこと
眼科
目の異常は突然起きることが多く、昨日まで何もなかったのに今日になったら真っ赤に充血していたという事もあります。
ワンちゃんやネコちゃんが目をこすっていたり、しょぼしょぼしているときは目に異常が起きている証拠です。早めに受診しましょう。
よく見られる症状
- 見えにくそう
- 眩しそうにしている
- 目が赤い
- 目が白い
- 目が濁っている
- 目が開かない
- 目がしょぼしょぼしている
- 涙が多い
- 目ヤニが多い
犬・猫の年齢早見表
小中型犬 | 大型犬 | 人の該当年齢 | 猫 |
---|---|---|---|
- | 1年 | 12歳 | - |
1年 | - | 18歳 | 1年 |
- | 2年 | 19歳 | - |
2年 | - | 23歳 | 2年 |
- | 3年 | 26歳 | - |
4年 | - | 32歳 | 4年 |
5年 | - | 36歳 | 5年 |
6年 | 5年 | 40歳 | 6年 |
7年 | - | 44歳 | 7年 |
8年 | 6年 | 48歳 | 8年 |
9年 | - | 52歳 | 9年 |
- | 7年 | 54歳 | - |
10年 | - | 56歳 | 10年 |
11年 | 8年 | 60歳 | 11年 |
12年 | - | 64歳 | 12年 |
13年 | 9年 | 68歳 | 13年 |
14年 | - | 72歳 | 14年 |
15年 | 10年 | 76歳 | 15年 |
16年 | - | 80歳 | 16年 |
17年 | - | 84歳 | 17年 |
18年 | - | 88歳 | 18年 |
19年 | 13年 | 92歳 | 19年 |
20年 | - | 96歳 | 20年 |
犬・猫のよくある症状一覧
犬
分類別 | |
---|---|
大型犬 | 外耳炎、皮膚炎、嘔吐、下痢、跛行 |
中型犬 | 外耳炎、皮膚炎、嘔吐、下痢、跛行 |
小型犬 | 外耳炎、皮膚炎、僧帽弁閉鎖不全症、嘔吐、下痢、膝蓋骨脱臼 |
年齢別 | |
---|---|
若齢犬 | 外耳炎、下痢(消化管内寄生虫症含む)、咳 |
高齢犬 | ガン、心疾患、椎間疾患、白内障 |
猫
猫全般 |
---|
ネコ風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルスによる感染症) 下痢、嘔吐、便秘 皮膚病 腫瘍 下部尿路疾患(尿石症、膀胱炎、排尿困難) 内部寄生虫感染症(回虫、鉤虫、条虫など) 外部寄生虫感染症(ノミ、ダニ、シラミなど) |
年齢別 | |
---|---|
若齢猫 | ネコ風邪、下痢、内部・外部寄生虫感染症 |
高齢猫 | 慢性腎臓病、関節炎、甲状腺機能亢進症、心疾患 |
品種別よくある疾患
犬
フレンチブルドッグ | 皮膚炎、外耳炎、眼疾患、呼吸器疾患、椎間疾患 |
---|---|
トイプードル | 皮膚炎(脂漏性皮膚炎)、脱毛(ホルモン関連性)、心疾患、骨折 |
シーズー | 皮膚炎(脂漏性皮膚炎)、外耳炎、嘔吐、下痢 |
パグ | 角膜潰瘍、咳、誤飲、肥満細胞腫 |
チワワ | 角膜疾患、膝蓋骨脱臼、水頭症 |
マルチーズ | 僧帽弁閉鎖不全症 |
ミニチュア・シュナウザー | 膵炎、面疱、甲状腺機能低下症 |
ミニチュア・ダックスフント | 椎間板ヘルニア、耳介脱毛症、進行性網膜萎縮症 |
ゴールデンレトリバー | 皮膚炎、リンパ腫、股関節形成不全 |
柴犬 | アトピー性皮膚炎、外耳炎、嘔吐、下痢 |
猫
ペルシャ | 多発性嚢胞腎、肥大型心筋症、皮膚糸状菌症、流涙症 |
---|---|
アメリカンショートヘア | 慢性腎臓病、肥大型心筋症、多発性嚢胞腎、尿石症 |
メイン・クーン | 股関節形成不全、慢性腎臓病、肥大型心筋症 |
スコティッシュフォールド | 骨軟骨異形成症、肥大型心筋症、外耳炎 |
ロシアンブルー | 糖尿病、尿石症、慢性腎臓病 |
マンチカン | 椎間板ヘルニア、外耳炎、猫伝染性腹膜炎 |
ラグドール | 肥大型心筋症、毛球症 |